フランキー・アームストロング(1941年生まれ)はイングランドのフォーク・シンガーです。1950年代後半から活動してきました。ファースト・ソロ・アルバムの Lovely on the Water (1972) を初めとして、多くのバラッドを歌い続けていました。また、全編をチャイルド・バラッドのみで構成したアルバムTill the Grass O'ergrew the Corn: A Collection of Traditional Ballads (1997) (各曲30秒ほどのサンプルあり) も出しました。 

バ ラッドを歌うことについては、Frankie Armstrong (with editorial assistance from Brian Pearson), "On Singing Child Ballads" (in Tom Cheesman and Sigrid Rieuwerts, eds., Ballads into Books: The Legacies of Francis James Child, Peter Lang, 1997, 1999, pp. 249-58) をご覧ください。アームストロングの経歴、アルバム、レパートリー、歌詞等については以下を参照してください。

Frankie Armstrong - Wikipedia, the free encyclopedia
Frankie Armstrong (discography, songs, etc.)
Frankie Armstrong (Harbourtown Records)


The Cruel Mother (1972) [Child 20]
The Cruel Mother (数種の別ヴァージョン)
アームストロング版そのものの出典は不明ですが、さまざまな版と共通部分があります。「Shirley Collins のバラッド」もご覧ください。


The Maid On the Shore (1972) [Child 43(?) / Laws K27] 
ブロンソンは “The Broomfield Hill” [Child 43] のヴァリアントとして No. 43 (Appendix) に収録していますが、Laws K27 に分類するのが無難でしょう。歌詞等は以下です。
[Fair] Maid on the Shore
Maid on the Shore, The (The Fair Maid by the Sea Shore; The Sea Captain) [Laws K27] (Traditional Ballad Index)


Prince Heathen (1973) [Child 104]
歌詞等は以下です。伝承版の書き直しとのことです。
DigiTrad: PRINCE HEATHEN (Frankie Armstrong version).
Prince Heathen (Martin Carthy version)
Prince Heathen [Child 104] (Traditional Ballad Index)


The Brown Girl (1972) [Child 295]
アー ムストロングらしい選曲です。色白の娘が主人公という月並みの歌に反する内容です。Steeleye Span なども歌っています。歌詞等は以下です。アームストロング版は Child 295B (S. Baring-Gould が Devon で採録) に近いです。
The Child Ballads 295_ The Brown Girl.
The Brown Girl 
なお、関連する “A Rich Irish Lady” を [Child 295] とするか、あるいは [Laws P9]とするかは見解が分かれます。以下を参照。
Brown Girl (I), The [Child 295] (Traditional Ballad Index)
Rich Irish Lady, A (The Fair Damsel from London; Sally and Billy; The Sailor from Dover; Pretty Sally; etc.) [Laws P9] (Traditional Ballad Index)


Nine Times a Night (1973)
表題からも推測できますように、bawdy song です。Lloyd 版からです。この歌については、
DigiTrad: NINE TIMES A NIGHT (歌詞)
Nine Times a Night (Traditional Ballad Index)
以下は19世紀のブロードサイド版です。少なくとも表向きは道徳的でお上品なヴィクトリア時代のことですから、発行者は訴追を恐れて意図的に発行所を隠したのかもしれません。
9 Times a Night (発行所、刊行年不明)


The Old Man from Over the Sea (1966)
他 にも "The Old Man from Lee"; "Old Shiboots and Leggings" などとさまざまなタイトルがあります。一見すると年寄りを揶揄した歌ですが、関連する版のフィールド録音を聞きますと年寄りたちも歌っていますので一概に そうとも言えません。Ramsay, Tea-Table Miscellany (1724; 1750, vol. 1, pp. 117-18; "The Young Lass contra Auld Man") を初めとして、多くの伝承版が記録されてきました(Roud Folksong Index (Roud #362) には147点の記録があります;ただし、重複あり)。しかし、チャイルド先生のお気に召さなかったようで、彼のバラッド集に載っていません。以下を参照。
Old Man Came Over the Moor, An (Old Gum Boots and Leggings) (Traditional Ballad Index)
Old Man from Over the Sea, The (Traditional Ballad Index)
アームストロング版(bawdy version)の歌詞は関連する他のヴァージョンとともに以下に投稿されています(ページの下のほうです)。
Penguin: The Old Man From Lee


The Ballad Of Erica Levine (1984)
新作です。伝承バラッドとは話の運び方やスタンザの構成などが違います。
DigiTrad: THE BALLAD OF ERICA LEVINE