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Balladの世界 vol.1 を終えて
Balladの世界 vol.1 を終えて かんのみすず
時の経つのは早いもので3月のコンサートから3ヶ月。音楽祭を振り返ってみようと思います。
「札幌で音楽祭を」という言葉から、コロナ禍を挟み5年前から企画、準備してきた音楽祭でした。会場は時計台からほど近い『HUG』という名前の札幌軟石の蔵。四方を石の壁に囲まれた空間です。メイン企画のコンサートに、この会場だからこその企画「レクチャー」「アフターパーティ」そして「バラッド挿絵の展示」をプラスして行われました。
レクチャーはサブスペースで。担当は中島会長、陣内敦さん、宮原副会長。狭いスペースからはみ出すほどの盛況でみなさん熱心に耳を傾けていらっしゃいました。特に今回の挿絵展示に合わせて話をされた陣内敦さんのお声とお話は絶品でした。いつか長いバージョンのお話をお聴きしたいです。
バラッド挿絵展示は陣内敦さん。石の壁に映える展示で挿絵と解説の色のバランスが目を惹きました。(数枚しか写真が撮れず、後からもっと撮っておけば良かったと後悔しました)
コンサートは「Fine. with 中島康宏」「辻井貴子」「greyish glow」の3組。
ゆったりと繊細で優しい音を奏でるFine.、前語りが上手く土の匂いのする演奏の辻井貴子さん、さまざまな楽曲で緊張感のあったgreyish glow。まさに三者三様といった演奏でした。女性ボーカルという共通点以外は、選曲、表現方法、ルーツ、使用する楽器等々、面白いほどに違いが出ました。お客様の感想もその違いが面白かったという声が多くありました。他に音や声が聞きやすかった、落ち着いて聞けるコンサートだったという感想もありました。土曜日の日中の開催だったのも高評価でした。
アフターパーティは挿絵の展示に囲まれた会場で、お茶とお菓子で話に花を咲かせました。2022年のオンラインの会合に動画提供してくださった「サルミアッキ」の河野さんとすがのさんも参加してくださいました。本来であれば2021年の音楽祭で演奏していただく予定でした。せっかくのご縁なので、いつかフィンランドの音楽の話や演奏を生で聞く機会を設けたいと思っています。
次に今回のコンサート全体の感想と今後の展開について。
今回の音楽祭の私の中での課題は一般の方向けのBalladを主にしたコンサートは可能か?でした。答えはYES。今後も持続可能な企画だと言えます。ただ今回のような大掛かりな音楽会は準備に時間と労力がかかるので難しいのが現状です。でも小さな会場でなら全国どこででも開催が可能だと実感しました。ただそれには会員の皆さまの協力が必要です。会場探しと宣伝、当日のお手伝いの三つです。もちろん企画、運営、出演(演奏およびレクチャー)に参加いただければ、とても嬉しく思います。地元での音楽祭開催に興味のある方がいましたら、ぜひぜひお声がけください。お待ちしています。
最後にコンサートの内容を文章で伝えるのが難しかったので、出演者の方の承諾を得てコンサート部分のダイジェスト映像(15分)を作りました。ダイジェストと言っても、全曲網羅しているので当日のコンサートが体感できます。良かったらご覧ください。当日の雰囲気が楽しめます。
https://tinyurl.com/ud964wuf
2025/06/22 音楽担当 かんのみすず